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2022.11.11 更新レポート

第18回周産期メンタルヘルス学会学術集会にて演題発表いたしました

第18回周産期メンタルヘルス学会学術集会にて演題発表いたしました

6月にお知らせしておりましたとおり、10/22(土)、23(日)に第18回周産期メンタルヘルス学会学術集会「昔にまなび、未来につなぐ母性のちから~今、日本の母を支える」が開催されました。
 
本院周産期チームから中澤と島田がポスター発表の演題を提出し、無事採択されています。ポスターの演題は全部で47題となっており、実践的な内容から周産期で用いられる心理検査の因子分析までさまざまなものがありました。所属機関としては、大学や総合病院の産婦人科、精神科病院の方が多くを占め、心療内科クリニックとしての発表は当院のみでした。ニーズの高さはありますが、クリニックレベルでの取り組みが体系化されるにはまだ時間がかかるようです。

学会はオンラインで実施され、2022年11月1日(火)から12月1日(木)まではほとんどすべてのプログラムについてオンデマンド配信されています。10月22日に行われた招聘講演では鈴木七美教授(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館 グローバル現象研究部)が歴史人類学の観点から出産の歴史についてご講演下さり、大変興味深いものでした。ポスターでは東北大学の小関先生らが、第一子誕生1-3ヶ月の夫婦のうつ症状と愛着への影響を調べ、「予期せぬ妊娠が父親自身の産後うつ症状につながるだけでなく、夫婦での協同育児関係がうまく構築されないことで、母親のうつ症状へ影響している可能性がある」と述べられており、父親の産後うつについての理解の1つとしたいと思いました。また、パルモア病院の大杉先生が母親の育児に対する自己効力感と実母からの情緒的サポートの影響について、実母がどのように母親を評価しているか、具体的には行為や考えをどの程度認めているかが母親自身の自尊心を通して育児にも影響を与えるという研究をされており、育児をする母親にとって何がサポートとなるのかを考えさせられるものでした。

講演については11/1からオンデマンドで見ることができますし、私たちのポスター発表についても同様にオンラインで見ることができます。通常参加申込期間は11月27日(日)までとなっていますので、ご興味のある方はこれからでもぜひお申し込みください。
 
⇒ 周産期メンタルヘルス学会学術集会ホームページ

 □周産期メンタルヘルスに関する取り組みについて

★7月から9月の周産期サポート利用者統計

【水戸メンタルクリニック】

 ・周産期サポート利用者 33名(新規11件)

 ・紹介状持参患者様 11名(うち連携中11名)

 ・地域連携 1件


​心理士 島田祥子

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