【コラム】カウンセリングと診察の違いって何ですか? 2021.09.09 コラム 皆様からよくいただくご質問のひとつに、「カウンセリングと診察の違いは何ですか?」というものがあります。確かに、カウンセリングと診察の違いは分かりにくいため、今回はその違いについてご説明します。 まず診察とは、医師のみができる医療行為になります。心身の不調がある場合、医療機関を受診して、診察をし、診断を受け、必要によっては投薬治療を受けます。 これらの行為は医師法によって定められており、医師にしかできない治療行為になります。精神科や心療内科の診察の中では、患者様のお話をうかがい、問題点を整理して、アドバイスや生活の中で気を付けることをお伝えしたりと、カウンセリングと同じような関わり方をすることも多くあります。 カウンセリングとの明確な違いは、診察は病気を治療するという観点から行われる医療行為であるといえます。 では、カウンセリングとは何でしょうか。まず、カウンセリングで話題にするお困りごとは、人生にまつわるお困りごと全般を扱います。 病気からくるお困りごともそうですし、人生の岐路に立たされた時の悩みも話題になります。 カウンセリングは相談者(クライアントと呼ぶことが多いです)がご自由にお困りごとをお話しし、カウンセラーは批判や意見をせずに、お話しされることを整理しながら、お話をうかがいます。 カウンセリングというと、ただ話を聞いてくれるだけ、というイメージを持たれる方も多いですが、カウンセリング理論は400以上もあるといわれており1)、皆様のお悩み事に合わせた方法を選んでいきます。 そうしていく中で、自分らしく生きるための道を作るお手伝いをさせていただくことが、カウンセリングになります。 どちらがいい・悪いではなく、皆様の困ったに合ったお手伝いの方法があります。どちらがいいのか迷われた時には、一人で抱えずに、ぜひご相談ください。 引用文献: Karasu, T. B. (1986). The specificity versus nonspecificity dilemma: Toward identifying therapeutic change agents. The American Journal of Psychiatry, 143(6), 687-695. カウンセリングルームポラリス研究学園 臨床心理士/公認心理師 藤沢 < 2021年4月1日、北参道こころの診療所が開院いたしました 【コラム】認知行動療法における、協同(協働)的経験主義とは? >