「治療の高度化・多様化　医療リワークだからできること」がテーマとして掲げられ、医療リワークのレベルアップのために数多くのシンポジウムやセッションが行われました。

対人関係療法や、集団精神療法に関する発表では、リワークプログラムにて集団を扱っていく上で治療者として大切なこと、必要なことの再確認をすることができました。

また、特に印象的であったのが2日目のNEARに関する発表でした。

北海道大学で認知機能の研究をされている豊巻敦人先生の教育講演を拝聴し、改めてうつ病と認知機能障害の関連性について学ぶことができました。

当院リワークにおける作業療法士としての役割として、復職における認知機能の評価および認知機能トレーニングがあげられます。

現在も「認知機能リハ」というプログラムを実施していますが、集団で実施できる認知機能評価やトレーニングには限度があると痛感していたところでした。

NEARはプログラムの構成上(1人1台PCが必要)、個別もしくは小集団でのトレーニングになります。

認知機能リハには参加しているがなかなか認知機能が思うように改善しない、復職のためにはプログラム以外にも負荷をかける必要がある方を対象者とし、実施することは可能ではないかと感じました。

NEARに限らず、本学会で吸収した知識を当院RWに適した形にアレンジし、日々の業務に反映できるよう努めていきたいと思います。

作業療法士 三浦