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2025.01.07 更新レポート

心の健康・文化フォーラム「子どもに安全と安心を届ける文化力を考える」研修会に参加

心の健康・文化フォーラム「子どもに安全と安心を届ける文化力を考える」研修会に参加

〈研修概要〉

 「児童生徒の心の健康」のテーマから様々な専門性を有した臨床心理士や医師の視点からのお考えを拝聴することが目的になっております。

普段の臨床では成人の方々のカウンセリングが多いですが、中高生のカウンセリングを行うこともあります。そのため、現在の児童生徒の現状や支援の考え方を学びたいと思い、研修に参加いたしました。

 特に印象に残った点を以下に記載させていただければと思います。

 

〈研修を受けて〉

 現在不登校の数が増加しており、コロナ禍の影響が大きいというお話がありました。日々のカウンセリングでは、「その人にとっての問題」を理解することを意識しておりますが、現代社会の中で起きたことでどのような問題が発生しているか、といった視点も持っておくことも大切と感じました。個人の問題の背景に社会的な要因がどのように影響しているか捉えやすいと考えました。

 また、今回の研修では児童生徒の支援と植物の世話との共通点に「土壌(環境)を整えて、成長を見守ること」をお話しされていました。クライエント中心療法のカール・ロジャースの「『あるべき姿』ではなく『その人そのもの』を理解する」という考え方にも共通していることをお話される先生もいらっしゃいました。日々のカウンセリングを振り返ると、患者さんにまだ現状を変える準備ができていない中で、つい「良くなるにはどうしたらいいか」という視点で考え先を急いでしまうことがあるなと感じました。あらためて、「どうしたいかを決めるのは患者さんご自身」という視点を大切にし、患者さんのお考えを尊重することを意識してお話を伺っていきたいと思いました。

 未成年の方の場合には、言葉だけでなく生活習慣や身体的な症状として、「困っていること」を表現する場合があり、そのサインに気づくことが大切というお話もうかがいました。このお話には、未成年の方だけではなく、言語化が苦手であったり、ご自身の困り感に気づきにくかったりする大人の方にも共通することではないかと感じました。患者さんがどのように考えて、何に困っているかを聴く姿勢を持ちつつ、言葉以外のサインにも気づける視点を持ちたいと思いました。

 改めて「患者さんを理解し、寄り添っていくこと」を考える研修となりました。支援をするうえでとても大切な視点ですが、実際に患者さんのお困り感は様々で、すぐ理解して寄り添うことは難しく、時間がかかる場合もあると日々感じております。今後も勉強を重ねながら「患者さんを理解し、寄り添っていくこと」を探求しつつ、業務に励んでいければと思いました。

 

臨床心理士 田山

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